Photo by NAO KASHIMA(NOEMA INC.)
テオドール・ド・バンヴィル(1823-1891)はフランスの詩人・劇作家・批評家。ユゴーやゴーティエなどロマン派の影響を強く受け、フォルムと色彩に富んだ詩を残したロマン派と高踏派を繋ぐ位置にある詩人。ギリシャ的清澄さに満ちた『カリアティッド(人像柱)』でデビュー、『オード・フュナンビュレスク』で決定的成功を収めた。「プブワール」紙や「ナシオナル」紙の劇評、文芸時評でも健筆を奮い、さらには第二次「パルナス・コンタンポラン」を単独で主宰し、新しい才能の発見につとめた。アルチュール・ランボーの詩才を最初に見いだした一人である。
出典 週刊絵入り新聞『レ・ゾム・ドージュールデュイ(今日の人々)』 Les Hommes d'aujourd'hui(1878-1899) 第63号 発行者・サンカルブル 発行日・記載なし 画・アンドレ・ジル。 文・ピエール&ポール