ポール・ベール Paul Bert

ポール・ベール Paul Bert

Photo by NAO KASHIMA(NOEMA INC.)

写真情報

作品番号:
453
撮影日:
2011/09/27
クレジット:
©NOEMA INC.JAPAN
カテゴリー:
人物(今日の人々)

ポール・ベール(1833-1886)はフランスの生理学者、政治家。オセールに生まれ、パリでまず法学を修めたのちに生理学に転じた。飛びぬけた優秀さで知られ、33歳の若さでボルドー大学の教授を務め、数年後にはソルボンヌ(パリ大学)の教授となった。潜水時等に起こる急性酸素中毒を明らかにし、この現象は現在も「ポール・ベール効果」と呼ばれている。この証明の過程で犬を用いた動物実験を繰り返した事実に尾ひれがつき、ソルボンヌ界隈の犬と猫、およびその飼い主に悪魔のように怖れられたとされる(コル=トックのカリカチュアはこの噂を踏まえている)。また政治家として、ジュール・フェリーとともに公教育の無償化・非宗教化・義務化を進めた功績で知られる。植民地政策にも熱心であったが、それを正当化するために人種の優劣を説く彼の「科学的」観点は、今日の目から見れば人種差別の謗りを免れない。大臣を歴任し、1886年に中部ベトナムのフランス保護領に高官として派遣され、同年コレラのためにハノイで没した。
出典 週刊絵入り新聞『レ・ゾム・ドージュールデュイ』(今日の人々)Les Hommes d'aujourd'hui (1878-1899) 第235号 発行者・レオン・ヴァニエ 発行日・記載なし 画・コル=トック 文・ピエール&ポール
Paul Bert, physiologiste et homme politique francais (1833-1886)
Paul Bert, physiologiste et homme politique français (1833-1886)
文責:鹿島茂/倉方健作

サイズ・解像度

データ解像度:
350dpi
データサイズ:
33.92 MB
ピクセル数:
2894x4093

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