ジョルジュ・ブーランジェ Georges Boulanger

ジョルジュ・ブーランジェ Georges Boulanger

Photo by NAO KASHIMA(NOEMA INC.)

写真情報

作品番号:
447
撮影日:
2011/09/27
クレジット:
©NOEMA INC.JAPAN
カテゴリー:
人物(今日の人々)

ジョルジュ・ブーランジェ(1837-1891)はフランスの軍人、政治家。レンヌに生まれ、軍人の道を歩む。名誉の負傷とともに数々の軍功を上げ、育ちと見栄えの良さも手伝い、異例の早さで昇進を重ねた。クレマンソーの友人でもあり、1886年には彼の斡旋でフレシネ内閣の国防相となる。その後「ウィルソン勲章事件」(『レ・ゾム・ドージュールデュイ』211号参照)で議会不信が頂点に達し、ブーランジェはたちまちフランス反共和制の象徴として国民の期待を一身に背負うことになる。「ブーランジスム」と呼ばれるこの国家的なうねりは、1889年1月、支持者のお膳立てによるほぼ完璧なクー・デタの準備に結実するが、ブーランジェ自身がこの最大のチャンスに際して躊躇を見せてしまい、計画は瓦解する。国民の人気が急速にしぼむとともに、共和派政府によって逮捕状が出されたブーランジェは国外に逃亡、1891年9月30日に愛人の墓前でピストル自殺を遂げた。日本では1935年から36年にかけて大佛次郎が『ブウランジェ将軍の悲劇』を発表しており、そこには「ブーランジスム」と当時の世相を重ねた批判的精神も読み取れる。
出典 週刊絵入り新聞『レ・ゾム・ドージュールデュイ』(今日の人々)Les Hommes d'aujourd'hui (1878-1899) 第229号 発行者・サンカルブル 発行日・記載なし(1883年頃) 画・アンリ・ドゥマール 文・エンツ少佐(ピエール&ポール転記)
Georges Boulanger, militaire et homme politique francais (1837-1891).
Georges Boulanger, militaire et homme politique français (1837-1891).
文責:鹿島茂/倉方健作

サイズ・解像度

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