ダニエル・ウィルソン Daniel Wilson

ダニエル・ウィルソン Daniel Wilson

Photo by NAO KASHIMA(NOEMA INC.)

写真情報

作品番号：
429
撮影日：
2011/09/27
クレジット：
©NOEMA INC.JAPAN
カテゴリー：
人物（今日の人々）

ダニエル・ウィルソン(1840-1919)はフランスの政治家。スコットランド生まれの父親はパリのガス照明を一手に引き受けて莫大な財産を成した。息子のウィルソンは20歳で300万フランの遺産を相続し、1869年に下院議員に当選する。この選挙活動には、ウィルソン自身が経営する新聞を存分に利用し、さらに姉の所有するシュノンソー城で多くの反対派を饗応するなど、彼の資金力が大いに幅を利かせた。1881年にジュール・グレヴィ（『レ・ゾム・ドージュールデュイ』第25号参照）の娘と結婚し、政治的にも磐石の地位を固める。しかしウィルソンが今日知られるのは、議員の地位を利用してレジオン・ドヌール勲章を25000フランで販売した、1887年のいわゆる「ウィルソン勲章事件」による。これにより義父のグレヴィは大統領辞任に追い込まれ、国民の議会不信が高まった。その一方、公務員ではない議員を罰する法律が当時は存在しなかったため、ウィルソン自身はいかなる罪にも問われず、その後も議員として復活、さらに再選もされ、一部の白眼視をものともせず1902年に至るまで長らく下院に議席を占めた。
出典 週刊絵入り新聞『レ・ゾム・ドージュールデュイ』（今日の人々）Les Hommes d'aujourd'hui (1878-1899) 第211号 発行者・サンカルブル 発行日・記載なし（1882年頃） 画・アンリ・ドゥマール 文・ピエール＆ポール
Daniel Wilson, homme politique francais (1840-1919).
Daniel Wilson, homme politique français (1840-1919).
文責：鹿島茂/倉方健作

サイズ・解像度

データ解像度：
350dpi
データサイズ：
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