マルグリット・ド・フランドル (誤・ブルターニュ公ジャン・ド・モンフォール夫人)Marguerite de Flandre(Epouse de Jean de Montfort, Duc de Bretagne)

マルグリット・ド・フランドル (誤・ブルターニュ公ジャン・ド・モンフォール夫人)Marguerite de Flandre(Epouse de Jean de Montfort, Duc de Bretagne)

Photo by NAO KASHIMA(NOEMA INC.)

写真情報

作品番号:
105
撮影日:
2011/01/19
クレジット:
©NOEMA INC.JAPAN
カテゴリー:
人物(王妃・王女・愛妾)

ラ・メザンジェールは、ブルターニュ公ジャン・ド・モンフォール(1294-1345)の夫人であるジャンヌ・ ド・フランドルと、二人のブルゴーニュ公フィリップ(一世と二世)と結婚したマルグリット・ド・フランドルを混同しているが、ランテが描いているのは、後者のマルグリット・ド・フランドルのようなので、ここではその前提で記述を行う。マルグリット・ド・フランドル(1350-1405)はフランドル伯・ヌヴェール伯・レテル伯・アルトワ伯であったルイ・ド・マールの娘。相続により、フランドル伯領・ヌヴェール伯領・レテル伯領・アルトワ伯領を領有することとなり、1357年、7歳の時、まずブルゴーニュ公フィリップ一世と結婚し、1361年に夫に先立たれると、1369年、19歳でブルゴーニュ公フィリップ二世(豪胆公)と再婚。これにより、フランドルからブルゴーニュにいたる広大な領土がブルゴーニュ公の領土となり、ブルゴーニュ公国全盛の時代が訪れることになる。ついでに、ジャンヌ・ド・フランドル(1295-1374)にも言及しておけば、ジャンヌはフランドル伯・ヌヴェール伯であったルイ一世とレテル女伯爵ジャンヌの娘との間に生まれ、1329年にブルターニュ公の相続者であると主張するジャン・ド・ モンフォール(ブルターニュ公アルチュール二世の二度目の妻ヨランダ・ド・ドルーの息子)と結婚。夫が起こしたブルターニュ公爵位継承戦争で、ナントで捕虜となった夫の代わりに戦った。ラ・メザンジェールはマルグリット・ド・フランドルがかぶっている円錐型の被りものは1325年にイギリス王妃となったイザベル・ド・フランスが流行させたのが最初としている。が、これはむしろ、ジャンヌ・ ド・フランドルを頭に入れての発言だろう。
出展 『才能、地位、美しさによって有名なフランス女性のギャラリー 全身像』《Galerie Francaise de Femmes Célèbres par leurs talens, leur rang ou leur beaute. Portrais en pied》 発行地 パリ 発行者 ル・ロワ書店 発行年1841年 原画・ランテ 銅版・ガッティーヌ 文・ラ・メザンジェール

サイズ・解像度

データ解像度:
350dpi
データサイズ:
23.22 MB
ピクセル数:
2391x3393

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